<歌詞>



2. 恋色のメロディー


有りの儘に気儘に 滾る心の儘に
掻き鳴らした想いを 空へ向けて放とう

ハート貫く歌声 鼓膜突き刺すメロディー
軋むノイズもろとも 空へ向けて放とう

闇を駆ける 流星の様に
遠い世界の 果てまで届け

鮮やかな空 染め上げるほど
不器用な恋色のメロディー ぶちまけるのさ


胸に秘めた想いが こみ上げる感情が
抑えきれぬ衝動が 歌になって溢れそうだ


寂びた世界に 降り注ぐほど
あの大空をその音で満たせ 恋のメロディー
鮮やかな空 染め上げるまで
不器用でも恋色のメロディー 歌い続ける










4. アカカガチ


紅霧咲く 幻想の夜を
切り裂いたら 紅月が満ちる

暗闇から じっと見つめてる
その瞳は アカカガチの色

境内裏から 湖畔まで続く
気まぐれな旅に 出掛けてみようか

夜が支配されても ゆらゆらと漂って
少女は飛行する 気の向くままに


闇の中で ふわり揺れている
髪飾りは アカカガチの色

境内裏から 行き合いの空に
泡沫の夢を 浮かべてみようか

月が紅い夜も ゆらゆらと漂って
少女は夜行する 気の向くままに


境内裏から 湖畔まで続く
弾幕の雨に 撃たれてみようか

夜が支配されても ゆらゆらと漂って
少女は飛行する 気の向くままに
霧咲き乱れても あの月が紅くとも
少女は夜行する 気の向くままに

ただ飛行する
気の向くままに
ただ夜行する




6. スノウシルバー


冷たい時間が 固まってる
冷たい空気が 張り詰めてる
広がる空さえ 凍りそうな
孤独な冬の中

この白く染まった 一面死の世界
冬の中で生きる この私の世界
限りのある色の つまらない景色より
鮮やかな景色を もっと見てみたい

寒空に降っていた 粉雪は
いつもより少しだけ 悲しげな そんな気がして


冷たい時間が 流れてゆく
冷たい空気が ほどけてゆく
広がる空には 青が満ちる
季節の境界に

白く染まった あの世界は消えて
冬の中で生きる この私も消える
限りのない色で 美しく染められた
鮮やかな景色を 一度でも見たかった

夢の中で見てた 春の色
届かぬものと知って 私はもう 消えてゆくだけ


寒空に降っていた 粉雪は
いつもより少しだけ 悲しげな 悲しくて
夢の中で見てた 春の色
届かぬものと知って 私はそう 消えてゆくだけ


3. 春色ハルシネイション


春色の夢鮮やかに

無機質な景色の中で 移り変わり行く無常な日々
緩やかな時間の中で 確かに捉えた貴方一人

春色の風吹き抜けて
新しい季節が過ぎる


限りある時間の中で 廻り廻る運命も見ない
揺るぎ無い瞳の奥に 私の姿はどう映るの?

春色の夢鮮やかに
煌めいて雫零れた


穏やかな時の流れでも
逆らい突き進む流星
総てを見ているふりをして
ただただそれだけ見つめてた
燦々輝く太陽は
見えない未来を照らしてる

春色の風吹き抜けて
優しげな笑顔を運ぶ
春色の夢鮮やかに
煌めいて笑顔零れた




5. 紅黒の踊り子


傾く日差しに焼かれて
ふとした拍子に また体が動く
歪なリズムで奏でる
乾いた音で 跳ねて跳ぶ

紅い落陽の下で
紅黒の踊り子 一人
踊る 理性を撒き散らし
意識吹き飛ぶ程の
狂気に手を伸ばす


錆付く風吹き荒んで
視界が失せても まだ体は動く
掠れた喉から零れる
イカレた歌で 跳ねてトぶ

黒い曇天の下で
紅黒の踊り子 一人
踊る 理性を撒き散らし
アタマ吹き飛ぶ程の
快楽に染められて
















7. 緑玉の瞳


古びた橋の下で 一人
何もかもを忘れて 少しだけ眠ろう

失くした日々を嘆き 叫ぶ
押し殺した感情 垂れ流すように
見捨てた奴を憎み 嗤う
緑色の感情 喉掻き毟る

裂いて咲いて引き裂いて 紅く咲かせた
心が張り裂けて 涙零れた


目覚めても醒めぬ悪夢 壊す
緑色の獣が 体を這いずる

妬みに染められて 何も見えない
ノイズが鳴り響き 何も聞こえない

もうなにもいらない

破滅へと向かって 進めば最後
妬みに染められて ただ落ちてゆく














8. 紅楼にて少女の神社に之くを送る


幻想の郷が 優しくのどかな
光で満たされて 錆びた夜を溶かす

紅の館 密かに佇む
一夜の出来事を その姿に刻んで

明ける夜を抱いて 見送った少女は
時を忘れた月の様に ただじっと眺めていた


暁の輝き 何もかもを照らす
影は空に霞み消えて それでも見つめている
明ける夜を抱いて 見送った少女は
時を忘れた月の様に ただじっと眺めていた

ただじっと眺めていた














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